「思うようにお金が貯まらないけどどこをどのように見直せばよいかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。本記事では、簡単に家計を見直せる方法やポイントをくわかりやすくまとめました。家計を改善したいと考えている方は、ぜひご一読ください。
chatこの記事でわかること
ポイント1
家計の見直しに必要なのは固定費と変動費の把握
家計を見直すためには、家計簿をつけて固定費と変動費がそれぞれいくらかかっているのかを把握すると、見直すべきポイントが明確になります。
ポイント2
家計は住居費、生命保険料、自動車関連費、通信費から見直す
以上の固定費から優先的に見直すと、支出を大きく減らせるだけでなく削減効果が長続きします。
家計を見直すときは家計簿を付けて生活費を把握しよう
家計の支出が把握できていないと、どこを見直せば良いかわかりません。そこで、家計の支出において、以下の固定費と変動費がそれぞれいくらなのかを確認しましょう。
固定費と変動費の項目
固定費 |
変動費 |
・住居費(家賃・住宅ローン返済・管理費・修繕積立金) ・光熱費(水道代・ガス第・電気代) ・通信費(携帯代・インターネット通信代) ・生命保険料 ・自動車関連費(ガソリン代・駐車場代・自動車保険料) ・教育費(授業料・塾代) など |
・食費 ・日用品費 ・被服費 ・娯楽費 ・交際費 ・医療費 ・冠婚葬祭費 など |
固定費と変動費を把握するためには、家計簿付けが効果的です。毎日いくら使ったのかを記録し、月ごとの支出や他の世帯の平均値と比較すると、削るべき費用が見えてきます。また家計簿を付ける場合、最初から詳細に支出を記録しないことが大切です。
例えば、スーパーで食費と日用品の両方を購入したとしましょう。レシートを見ながら、電卓で食費と日用品がそれぞれいくらなのか計算して家計簿をつけるのは、手間や時間がかかるため挫折しやすくなります。
このような一つの決済で、複数の支出項目を購入した場合は、費用の多い項目にまとめて計上しても問題ありません。もしスーパーで支払った金銭のうち、8割が食費だった場合は、全額を食費として計上しましょう。そして家計簿付けに慣れてきたら、少しずつ詳細に支出を記録すると無理なく続けられます。
家計簿はスマホアプリで簡単に付けられる
ポイント:家計簿アプリを利用すると誰でも簡単に家計簿が付けられる
家計簿付けを続けられる自信がない方や、過去に家計簿付けを挫折してしまった方におすすめなのが、スマホの家計簿アプリです。
家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカードと連携でき、決済記録から支出項目を推測して自動で記録してくれます。そのため家計簿付けが苦手な人でも、安心です。代表的な家計簿アプリは、以下の通りです。
・マネーフォワードME
・家計簿zaim
・Money tree
また「Microsoft Excel」や「Googleスプレッドシート」などの表計算ソフトを仕事で頻繁に使っている方は家計簿を自作する方法もあります。
家計を見直したい人は固定費から
家計簿をつけて固定費と変動費のそれぞれを把握したら、固定費から優先的に見直していきましょう。固定費は支出項目の中でも高い割合を占めていることが多く、1度見直すと削減効果が長続きするためです。
ご自身や家族が苦しみを伴う節約は長続きしません。例えば「共働きにもかかわらず無理して自炊する」「エアコンを付けるのを我慢する」などです。そこで生活が苦しくならない範囲で、以下の固定費を優先的に見直すことで、家計を改善できます。
・住居費
・保険料
・通信費
・自動車関連費
固定費を見直す方法
住居費の見直しポイント
ポイント:住居費は引っ越しや住宅ローン借り換えなどで見直せる
家計の支出の中で、もっとも高い割合を占めているのが住居費です。住居費の割合が手取り収入の25%を超えている場合は、家計に大きな負担を与えている可能性があるため、積極的に見直しましょう。
家賃や価格の安い物件に引っ越す
家賃や価格の安い物件に引っ越すと住居費の負担を減らせます。特に勤務先から交通費が支給される方は、交通費の支給規程の範囲内で、ご自身や家族の暮らしに大きな支障のないエリアの物件に引っ越せないか検討してみましょう。
また子どもが独立したために家の広さを持て余している方は、間取りの数が少なく住居費のかからない住宅に住み替えると、より暮らしやすくなるはずです。
住宅ローンを借り換える
持ち家に住まわれている方は、住宅ローンを借り換えると返済負担を下げられる可能性があります。2020年8月現在、住宅ローン金利は最低値を更新し続けている状況です。住宅購入から10年以上経過している方や、借り換えによって金利が1%以上低下する方は、より金利の低い住宅ローンに借り換えると返済負担を減らせるでしょう。
ただし住宅ローンの借り換えでは、金融機関によっては借り換え手数料が発生します。ローン残高と手数料の金額によっては、あまり節約できないこともあるため、返済シミュレーションを確認して入念に検討しましょう。
しかし、ご自身で返済シミュレーションを作成し、借り換えが有効かどうか判断するのはなかなか難しいもの。そのため借り換えのようなお金に関することは、ファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。
持ち家を売却して賃貸物件に住み替える
持ち家に住んでいると、固定資産税や都市計画税がかかります。また収入の減少のような理由で住宅ローンを滞納すると、金融機関に自宅を没収されて競売にかけられてしまい、住処を失いかねません。
2020年における日本は、終身雇用が崩壊し、勤続年数を重ねるだけでは収入が増えなくなっています。加えてこれからは、先行きが不透明なwithコロナ時代に突入するといわれており、収入の減少や失業のリスクが高まるかもしれません。
持ち家を手放し賃貸物件に住み替えると、固定資産税や都市計画税がかからなくなります。また収入が減少した場合は、より家賃負担の低い物件に引っ越すと解決できます。
生命保険の見直しポイント
ポイント:生命保険を適切な保障内容に見直すと保険料を削減できる場合がある
生命保険の保障内容を適切に見直すことで、保険料負担を減らせる可能性があります。ただし、保険を安易に解約したり保障を減額したりするのはおすすめできません。
保険の役割は、万一の場合にご自身の資産だけでは対処できないリスクに備えるためです。見直しで保険料を削れても、万一のときに資金を準備できなくては保険に加入する意味がなくなってしまいます。
死亡保障の見直し方
生命保険の保障額が、現在の生活背景に合っているかどうか確認しましょう。例えば、生命保険の死亡保障額は、世帯主が死亡したあとの収入と支出を比較して、不足する可能性のある金額と同額に設定する必要があります。
生命保険の保障額の算出方法
小さな子どものいる世帯主の死亡保障額は、一般的に数千万円ほど必要です。高額な死亡保障を、終身保険のような貯蓄型保険で準備すると、保険料負担が高額になり家計を圧迫してしまいます。
そのため死亡保障を見直す際は、掛け捨て型保険への加入も検討しましょう。掛け捨て型保険は、途中で解約しても解約返戻金を受け取れませんが、手頃な保険料で必要な保障を準備できます。高額な死亡保障を準備できる掛け捨て型死亡保険は、以下の通りです。
定期保険:死亡・高度障害時に保険金が一括で支払われる保険
収入保障保険:死亡・高度障害時に毎月一定額の保険金が保険期間の満了まで支払われる保険
特に収入保障保険は、加入している期間が長いほど死亡保険金の受け取り総額が減少していくしくみであるため、定期保険よりも保険料が割安に設定されています。
葬儀費用や整理費用などのまとまった費用を定期保険、残された家族の生活費を収入保障保険で備えると、保険料負担を抑えつつ必要な保障を準備できるでしょう。
医療保障の見直し方
医療保険やがん保険を見直す際は、公的医療保険を考慮できているかどうか確認しましょう。日本は国民皆保険制度を導入しているため、全員が公的医療保険に加入し健康保険証を所持しています。そのため以下のような公的医療保障で、医療費の自己負担を軽減できます。
療養の給付:医療機関で医療行為を受けた際に、医療費の自己負担が3割となる制度
高額療養費制度:ひと月(1日〜月末)の医療費の自己負担額が所定の上限を超えた場合に超過分が払い戻される制度
多数回該当:高額療養費制度を過去12ヶ月以内に3回利用すると、4回目以降の自己負担上限額がさらに引き下げられる制度
傷病手当金:病気やケガで連続3日間休業すると4日以降に就業できなかった日数に応じて受け取れる手当
また加入先の健康保険組合によっては、独自の給付事業を行っており、医療費の自己負担をさらに軽減できる場合があります。
ご自身が加入している公的医療保険制度の内容を確認したうえで、民間医療保険やがん保険などの保障内容を見直してみましょう。
自動車関連費の見直しポイント
ポイント:自動車を手放したり自動車保険を見直したりすると支出を削減できる
自動車を所有している方は、タクシーやレンタカー、カーシェアリングを活用して自動車を手放せないか検討してみてください。自動車を手放すと、以下のようなさまざまな費用を節約できます。
・駐車場代
・自動車保険料
・自動車税
・ガソリン代、オイル代、洗車代
また自動車が生活に欠かせない方は、自動車保険を見直すと保険料を削減できる可能性があります。自動車保険の見直しポイントは、以下の通りです。
・運転者の範囲
・運転者の年齢
・ダイレクト型に切り替える
例えば運転する人の範囲を、「本人」「本人または配偶者」など、主に車を運転する人のみに限定すると保険料を削減できます。もし子どもや友人に貸し出す機会がある場合は、貸し出した人に1Dayの自動車保険に加入してもらいましょう。
また自動車保険を、インターネットや郵送で加入できるダイレクト型に切り替えると、保険料を削減できる可能性があります。ダイレクト型自動車保険は、年間の走行距離に応じて保険料が変わるしくみであり、インターネット割引のような割引制度も充実しています。
ただしダイレクト型の自動車保険に加入する際は、「当日の初期対応の有無」や「ロードサービスの有無」などの事故対応力が問題ないか確認しましょう。
通信費の見直しポイント
ポイント:大手キャリアから格安SIMに見直すと通信費を削減できる
毎月の通話料や通信料が少ないにもかかわらず大手キャリアで契約をしている場合は、格安SIMに乗り換えると通信費を下げられます。格安SIMは、通信料金が大手キャリアより安く設定されているだけでなく、更新料もかからないものがほとんどです。
もし解約すると違約金が発生する場合でも、格安SIMへの乗り換えによって通信費を大幅に削減できる場合は、更新を待たずに乗り換えた方が良い場合もあります。
固定費の見直しはファイナンシャルプランナーに相談しよう
もし固定費を、どのように見直せば良いかわからない場合は、ファイナンシャルプランナーのようなお金のプロに相談してみましょう。住宅ローンの借り換えや、生命保険の見直しは頻繁にするものではありません。そのため住居費や保険料などの見直しで、家計の支出が減らせると分かっていても、実行できない方は多いです。
また固定費を見直しても、生活背景に合っていなければ生活が苦しくなったり、万一の場合にお金が足りなくなったりする恐れがあります。ファイナンシャルプランナーに相談すると、お金に関する専門的な知識を駆使し、効果的な見直しを提案してくれます。
まとめ:家計簿をつけて支出を把握し固定費から見直そう
家計を見直すためには、家計簿をつけて固定費と変動費を把握しましょう。そして住居費や生命保険料、自動車関連費などの固定費を優先的に見直すのが効果的です。
もしご自身にとって効果的な生活費の見直し方がわからない場合は、当サイトからファイナンシャルプランナーに相談してみてください。

お悩みならプロに無料相談!
当サイト紹介のファイナンシャルプランナーはお金のプロです。老後資金の悩みをスムーズに解決することをお約束します。
※プロフェッショナルは当サイトからご紹介するファイナンシャルプランナーです。